2019年12月24日

人気と評判の違い(大河ドラマ「「いだてん」から考える)

【まぐまぐ大賞2019(ビジネス部門)受賞メルマガ】夢をカナエル!ビジネスに役立つ52の法則 第726号 編集後記からの転載です>

今年の大河ドラマ「いだてん」が終わりました。全47回平均視聴率は、大河ドラマ史上一番低い8.2%(関東地区)。でも最後まで見ていた方の評判は「見終わると感動で気持がいっぱい」「毎回感動で泣いてました」など高評価が多いようです。

参考元:いだてん〜東京オリムピック噺 みんなの感想

「人気がないのに評判が良い」ということはよくあります。例えば、飲食店。来客数はそんなに多くないのに、来ているお客様にアンケートを取ると、「美味しい」「このお店好き」などの高評価が返ってきます。店主は首をかしげます。「お客様のアンケート結果はいいのに、なぜ来店客数が少ないのか・・・」

統計学や論理的思考力を学ぶと、このからくりが見えてきます。その飲食店が嫌いな人は、そもそもそのお店に行きません。お店に来ている人を対象にアンケートしたら評価が高くて当たり前。そこには本当の問題はありません。お店に来ていない人、来なくなった人の中に、改善のヒントがあるのです。

コンサルタントや講師の仕事をしていると、お客様から高評価をいただくことが多々あります。「●●先生にお願いしてよかった」「また次回もお願いします」と言っていただきます。でも、この言葉をうのみにして、甘んじてはいけません。本当の問題は、現在のお客様に聞いても見えてこないからです。「お店に来ていない人、来なくなった人の中に改善のヒントがある」というのは、飲食店だけの話ではないのです。

ビジネスの世界では、人気も評判も大事。でも人気と評判を区別して考え、改善につなげている人は少ないかもしれません。


 
posted by KENTA at 03:18| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先生は、人気も評判も良いですよ。
Posted by KAORIN at 2019年12月27日 18:07
KAORINさん、コメントありがとうございます。皆様のお役に立てるよう、微力ですが頑張ります。今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by YUMEKANA at 2019年12月27日 22:07
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